【Excel活用術】Excelのオートフィル機能

Excel

Excelを使っていると、同じようなデータを何度も入力することがありますよね。 そんなときに便利なのが「オートフィル」機能です。

今回は、オートフィルの基本的な使い方や活用例をご紹介します。


オートフィルとは?

オートフィルとは、セルの右下にある小さな「■(フィルハンドル)」をドラッグまたはダブルクリックすることで、隣接するセルに同じデータやパターンを自動入力できる機能です。

▶ 例えばこんなことができます

  • 連続した日付や数字の入力
  • 数式のコピー
  • 曜日や月の入力

基本の使い方

  1. データを入力したセルを選択
  2. セルの右下にある小さな「■」にマウスポインタを合わせる
  3. ポインタが「+」マークになったら、下や右にドラッグ

これだけで、連続データやパターンが自動で入力されます。

別の方法だと、ダブルクリックでもオートフィルを行うことができます。

  1. データを入力したセルを選択(※隣に入力された列があること)
  2. セルの右下にある小さな「■」にマウスポインタを合わせる
  3. ポインタが「+」マークになったら、ダブルクリックすると隣の列に入力されている行まで連続データやパターンが自動で入力される

【応用】オートフィル×数式コピーで知っておきたい相対参照と絶対参照

オートフィルは数式もコピーできますが、そのとき「参照の仕方」で動きが変わります。

ここで大事なのが、相対参照絶対参照

▶ 相対参照(通常モード)

相対参照とは、数式をコピーするときに、セルの位置も自動的にずれることです。

例:

  • セルB2に「=A2*10」と入れる
  • オートフィルでB3にコピーすると、自動的に「=A3*10」になる

つまり、元のセルからの位置関係を保ちながらコピーされる仕組みです。

実際に下のような状態でB2のセルをオートフィルでB7までコピーして確認してみてください。

▶ 絶対参照(固定モード)

絶対参照とは、数式をコピーしても、特定のセルを固定して参照すること。

セル番地に「$」マークを付けて指定します。

例:

  • セルB2に「=A2*$D$1」と入力
  • オートフィルでB3にコピーしても、「=A3*$D$1」となる($D$1は変わらない)

これにより、常に同じセル(D1)を参照しながら、他のセルまたは値だけ変えられます。
こちらも実際に下のような状態でB2のセルをB7までオートフィルでコピーしてみてください。

▶ 絶対参照のバリエーション

絶対参照には、「列だけ固定」「行だけ固定」という応用パターンもあります。

  • 列だけ固定する場合 → $A2
    • 列Aは固定、行は変わる
  • 行だけ固定する場合 → A$2
    • 行2は固定、列は変わる

● 使い分け例:

  • 横方向にオートフィルする場合、行を固定(A$2)
  • 縦方向にオートフィルする場合、列を固定($A2)

これを覚えると、さらに柔軟な数式コピーができるようになります!

▶ 絶対参照・相対参照まとめ

種類特徴使いどき
相対参照コピー時に参照先もずれるデータの並びに合わせて計算したいとき
絶対参照コピーしても「$」をつけた列または行の参照先は固定される特定のセルを使った共通計算をしたいとき

よくある活用例

  • 連番の入力
    「1」「2」と入力してオートフィルすれば「3」「4」「5」…と続けてくれる
  • 曜日・月の入力
    「月」「火」や「1月」「2月」などのパターンも自動で続いてくれる
  • 数式のコピー
    合計や平均などの数式を、下のセルにも簡単にコピー

オートフィルオプションを活用しよう

オートフィルを使った後に表示される「オートフィルオプション」では、

  • セルのコピー
  • 書式なしコピー
  • 数式のみのコピー などの細かい設定が可能です。

まとめ:オートフィルでExcel作業をもっと効率的に!

オートフィルは、日常的なExcel作業の時間を大幅に短縮してくれる便利な機能です。特に、連続データの入力や数式のコピーにおいては非常に効果的!
操作はシンプルなので、すぐに使いこなせるようになります。(数式の場合、相対参照と絶対参照がややこしいかもしれませんが…)

ぜひオートフィルを活用して、効率的に作業を進めましょう!

余談:私の仕事活用例

主に一覧系の資料を作成するときに使用することが多いです。例で見せたような数式を使っているような一覧です。

1セルずつ数式を入力するのは面倒ですし、入力する数式を間違える可能性がありますので、オートフィルは非常に便利です。

あとはデータ作成の時にも役立っています。例えば、姓、名、姓名のデータをそれぞれ作るとき、姓、名のデータを用意すれば、姓名は数式とオートフィルで簡単に作成することができます。

たまにプログラミングで項目1~10の変数を用意する必要がある場合とかでも使用しますね。

項目1を用意して

オートフィルで項目10まで作成して、ソースに張り付けるみたいなことをしています。

数式とオートフィルを組み合わせればいろいろと効率化できるものがありますので、試してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました